人間の一生のなかで、最も厳粛な瞬間は、いうまでもなく“誕生”と“死”です。21世紀の現在、急速なテンポで進みつつある高度情報化社会は、私たちにさまざまな分野で限りない恩恵をあたえてくれています。しかし、こうして築きあげられた高度文明社会のなかに生まれた私達人間1人1人にとって、病み・死ぬという自らの宿命からは誰も逃れることは出来ません。医療従事者を志すみなさんに、まず第一に考えてほしいことは、この職業が“誰もが背負っている宿命の立会人”とも言える仕事であるということです。
それだけに、“人のために心から尽くせること”や“自らの一生の仕事として捉えられること”が、医療の仕事に携わる人間に求められる、不可欠の条件であることは言うまでもありません。
コ・メディカルスタッフについて
コ・メディカル(co-medical)は,医師や歯科医師などの指示のもとに業務を行うものを示す用語で,医師を除いた医療従事者を意味します。
コ・メディカルスタッフとは医師と看護師以外の医療従事者という説もありますが,一般的には看護師も含めるのが通例のようです。
看護師,理学療法士,作業療法士,臨床検査技師,診療放射線技師,臨床工学技士,言語聴覚士,視能訓練士,救急救命士,歯科衛生士,歯科技工士,薬剤師などはコ・メディカルスタッフと呼ばれます。
コ・メディカルスタッフの仕事は,人間相手の仕事です。国家資格を持っていれば,どこへでも就職できるという甘い考えは通用しません。
病気の人や障害のある人と,どうかかわっていこうとしているのか,コ・メディカルスタッフの仕事にどれだけ意欲をもっているか,採用する側の最も注目するところです。
養成校や職場で挫折しないためには,事前の準備は勿論のこと,将来の職業に対する意志が明確でなければなりません。
あなたが今考えている進路に迷いがありませんか。将来を「夢見る」のではなく,「夢を叶える」という強い気持ちを持って,進路の方向付けをすることが大切です。夢の実現に向けて,歩き始めよう。